炊飯器

炊飯器をずっと保温でご飯はいつまでもつ?電気代や壊れるのが早いかも調査

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毎日の食卓にのぼるご飯を手軽に炊ける炊飯器。

炊きあがると自動で保温状態に切り替わるので、好きなときに温かいご飯を食べられて便利です。

ですが、つい頼り切って保温にしっぱなしにしていませんか?

保温機能は便利な反面、ご飯の食味が落ちたり、電気代がかかったりといったデメリットもあります。

今回はこちらの内容を調査してまとめました。

  • 炊飯器で保温したご飯の保存期間。
  • 炊飯と保温にかかる電気代。
  • 保温機能を使い続けると早く壊れるのか?

ぜひ参考にしてみてくださいね。

炊飯器をずっと保温でご飯はいつまでもつ?

炊飯器の保温機能で保存可能な時間は、12〜24時間以内です

保存時間は機種によって違い、マイコン式では12時間、IH式または圧力IH式は24時間といわれています。

ただし、それはあくまで保温できる時間。

美味しく食べられる状態は、5〜6時間が限界です。

朝炊いたご飯を昼に食べるなら大きな変化はありません。

それ以降は美味しさはもちろん、食感や見た目も悪くなっていきます。

ご飯を保温し続けると、実際どうなるのでしょうか?

  • パサついて硬くなる。
  • 黄色っぽくなる。
  • 不快な臭いがする。

パサついたり硬くなるのは、ご飯の水分が失われたことによるものです。

保温されている間、釜内は70℃近くもの温度になっているため、水分はどんどん飛んでいってしまいます。

また、黄色っぽくなるのは、お米のでんぷんとたんぱく質の化学反応によるもの。

温度が高いと起こりやすい現象といわれています。

すえたような不快な臭いがする場合は、腐敗している可能性があるので要注意。

高温でも生き延びられる雑菌が繁殖していると考えられます。

食べきれないときは、ラップで小分けに包んで冷凍庫に入れましょう。

なお、炊いた後に保温を切って保存するのは絶対にNG!

食味が悪くなるだけでなく、雑菌が増殖しやすく食中毒の原因となります。

炊飯器をずっと保温にすると電気代がヤバい?

光熱費が高騰している昨今、ずっと保温にしていると電気代が気になるところ。

一般的な炊飯器で半日近く保温すると約4~5円かかります。

これは、炊飯1回分に相当する金額です。

実際に炊飯にかかる電気代を計算してみます。

電気代は「消費電力÷1,000×使用時間×1kWhの電力量料金」で求められます。

電気料金は地域や契約によって異なりますが、今回は1kWh=31円で計算します。

全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金の目安単価を参照(2023年2月現在)

消費電力は、経済産業省発行の「省エネ性能カタログ2022年版」を参考に算出しました。

炊飯器(5.5合炊き)使用時の電気代
  • マイコン式:炊飯時に約4.44円、保温時に約0.54円
  • IH式、圧力式:炊飯時に約5.03円、保温時に約0.51円

保温時の電気代はわずかに見えますが、これはご炊飯の後に60分保温した場合の金額です。

保温時間が9~10時間を超えると、電気代は炊飯1回分を上回ります。

1日に何度も炊くよりも、朝のうちに夕食分も炊いて保温した方がお得な気もしますが、実際は電気代が高くなるのです。

省エネの観点からはもちろんのこと、何よりご飯は炊きたてが美味しいですから改めて炊くほうがよいでしょう。

予約機能を使えば、節電できるうえに好きな時間に炊きたてを食べられますよ。

ちなみに、700Wの電子レンジで冷凍ご飯を3分温めた場合は約1円かかります。

つまり、3時間以上保温するなら冷凍したご飯を電子レンジで温め直すほうが節電になりますよ。

炊飯器をずっと保温にしていると壊れるのが早い?

温かいご飯を食べられる保温機能は便利ですが、炊飯器に負担がかかって早く壊れてしまうのでは?と心配になりますよね。

結論からいうと、保温機能を長い間使い続けると炊飯器の寿命は短くなります。

他の家電製品と同じく、炊飯器も使うたびに劣化していくのは避けられません。

ですが、保温のために常時高温をキープすることは炊飯器の劣化をより早める結果になります。

寿命を延ばすために、なるべく保温を使う時間を短くすることが大切です。

中でも劣化しやすいのが、お米を入れる内釜。

内釜は炊飯すると高温になって高い圧力がかかるため、変形したりひび割れを起こしやすい部品です。

内釜を丁寧に扱うことも、寿命を延ばす上で重要といえます。

金属など硬い素材でできているので一見頑丈そうに見えますが、実はとてもデリケート。

内釜で米とぎをしたり、洗い桶の代わりに使っていたら今すぐやめましょうね。

釜のコーティングが傷ついて、お米が焦げ付きやすくなるなど炊飯器としての機能が落ちてしまいます。

金属たわしやナイロンたわしなどでゴシゴシ洗うのも厳禁ですよ。

炊飯器をずっと保温でご飯はいつまでもつ?電気代や壊れるのが早いかも調査まとめ

  • 炊飯器の保温機能で保存できるのは12〜24時間が限界。
  • 保温時間が長くなると、炊飯するよりも電気代が高くなる。
  • 保温機能を長期間使い続けると炊飯器の寿命が縮む。

炊き立てご飯の温かさをキープしてくれる保温機能は、忙しい人には助かる便利な機能です。

ですが、保温しっぱなしにするとご飯の味が落ちるほか、電気代がかかったり、炊飯器の寿命を縮める可能性もあります。

保温機能はごく短い時間や忙しいときにピンポイントで使って、あまり頼り切りにならないようにしましょうね。