情報番組などで健康食品としてよく取り上げられるものの1つがヨーグルトですよね。
発酵食品であるため腸の動きを助けてくれたり、カルシウムが含まれているので骨粗しょう症対策にも良いと言われていたり。
でも時に買い物から帰宅して後で冷蔵庫に入れようと袋に入れたまま、外に出しっぱなしで数時間忘れていた!なんてことありませんか?
冬場ならまだしも夏場にやってしまった!とか、冬場でも暖房の効いた暖かい部屋の中に置きっぱなしだった!なんてこともありますよね。あとは忘れがちなのが車のトランクの中!
ここではそんな風につい冷蔵庫にしまい忘れたヨーグルトは、常温で何時間くらいなら大丈夫なのか?!について解説していきます。
ヨーグルトは常温で何時間もつ?未開封と開封後の場合
まず知りたいのは、そもそもヨーグルトって何時間常温で保存しておいても大丈夫なのか、ということ!
例えば卵ってみんな冷蔵庫で保存しますが、実は常温保存で大丈夫、って言われていますよね!確かにスーパーでは卵売り場って冷蔵ではなく常温です。
そんな風にヨーグルトも発酵食品だし、実は常温でもしばらくは大丈夫だったりしないかな・・・と思いませんか?!
ただヨーグルトの容器を見てみると「要冷蔵」の記載があります。
メーカーにもよりますがその多くは「10度以下で保存」とも書かれています。
単に冷蔵庫に入れるだけで良いわけではなく、冷蔵温度が高いと乳酸菌の活動が活発になり、はっ酵が進むことで味が酸っぱくなるとともに水分(ホエイ)が分離する原因になる様です。
冷蔵庫の扉付近に入れると冷蔵庫の開け閉めによりしっかりと10度以下で保存できていないこともある、という事です。
つまりは美味しい状態で食べるためにはやはり10度以下で保存することが必要という事が分かりました。
未開封の場合
それを考えると冬場で暖房のついていない場所に置き忘れていた場合等は10度以下であることも大いに考えられるので数時間放置してしまってもそれほど心配はなさそうです。
では夏場はどうでしょうか?
ヨーグルトの中にいる菌は大体40度を前後で増えていきます。
菌が増え続けると酸欠状態になり、逆にヨーグルトの中の乳酸菌が死んでしまう、という結果になります。
5時間なら大丈夫、10時間はダメ等の目安は難しいですが、常温で保存してしまったことに気づいたら一旦ヨーグルトの状態を確認しましょう。
まだ悪くなってなくても乳酸菌が増えすぎてすっぱいにおいがかなりきつくなっている場合もあります。
開封後の場合
放置したヨーグルトはまだ冷たいままか確認しましょう。
すでに常温になっている場合は注意が必要です。
一旦開封したヨーグルトを常温で放置した場合、空気に触れて腐りやすい為、放置したのが数時間でも食べるのは避けた方がいいでしょう。
ヨーグルトの腐ってしまったか大丈夫か見分け方は?
よく納豆やヨーグルトは発酵食品だから、一旦腐らせているなどと言いますよね!
それなら腐っても分からないのでは?と思いがちですが、発酵も腐敗も確かに菌を増やすことには変わりありません。
しかし発酵は体にいい働きをする菌を増やすこと。腐敗は体に悪い金を増やすことを言います。
つまり発酵食品だから腐っても大丈夫、ではない、ということですよね。
まず見た目ですが腐ったヨーグルトは黄色い色をしています。
そして通常の食品と同じく緑色のカビも生えます。
又ヨーグルトを開けた時に上澄みの水分(ホエイ)が異様に多くなり、水分が分離している場合も腐っています。
でもそんな分かりやすい特徴がなければ、もしかしたらちょっと味見して確認してみよう、と思うかもしれません。
一口だけ味見をしようと思う前に臭いはどうでしょうか。
開けた瞬間、いつものヨーグルトよりも強烈なすっぱい臭い。
これは腐ってきている証拠です。残念ですが食べるのはやめましょう。
じゃあ見た目も大丈夫、臭いも多少はするけどヨーグルトってこんなものじゃなかった?というレベルだったとしたら?
腐っている可能性があるのでとにかくほんの少しだけ口に入れてみてください。
そこで少しでも「苦味」を感じたらそのヨーグルトは腐っている可能性があります。
もしどの特徴がなくても長時間常温で放置したヨーグルトならば、傷みやすい可能性が高いので早めに食べきってください。
ヨーグルト以外のほかの乳製品は?
ではヨーグルト以外の他の乳製品はどうでしょうか?まず乳製品の中でも最初に思い浮かぶのが牛乳ですよね。
牛乳に乳酸菌を入れて発酵させたものがヨーグルト、そして発酵させると同時に酵素の力で固めたのがチーズです。
やはり一番腐りやすいのは牛乳です。牛乳にはバクテリアが多く含まれていると言われており、特に購入してから一旦開封した場合は空気中から菌が入り込み、より腐りやすくなると言われています。
未開封だとしても菌が増えやすいことはヨーグルトと変わりありません。
又、牛乳が腐った場合もヨーグルトと同じく強い臭いがする、苦みを感じます。
コップに注ぐとヨーグルトの様な塊がボロボロとできている、というのも明らかに腐っている特徴です。
では牛乳やヨーグルトと違い、水分がなく固まっているチーズはどうでしょうか。
乳製品の中でもチーズは腐りにくい印象があります。それでも保存は10度以下が推奨されています。
注意したいのはナチュラルチーズと呼ばれるモッツアレラチーズやカマンベールチーズは発行し続けているチーズなので必ず冷蔵保存することです。常温であると発酵が進んでしまい、ここでも同じくさらに強烈な臭いを発することとなります。
もう一種類はスーパーでもよく見かけるプロセスチーズと呼ばれるスライスチーズやおやつ用のチーズです。
これらは加熱処理をして乳酸菌の発効を止めているので多少常温保存しても大丈夫です。
それでも腐ったチーズには緑や青のカビが生えます。
又、同じ乳製品ですので長く常温保存せず気づいた時点で臭いや見た目をよく観察してすぐに冷蔵庫に入れる、食べる前にも味に苦みを感じないかを確認してから食べましょう。
ヨーグルトの常温放置は何時間くらいなら大丈夫?腐っているかの見分け方も解説!まとめ
買い物から帰ってきてうっかり冷蔵庫に入れるのを忘れていた、なんてことは誰にでもありますよね。でもやはり乳製品は要注意です。
気づいた時点でよく観察し、臭いや見た目でしっかりと判断してくださいね。
特に夏場は数時間であっても、置き忘れた場所の温度によりもしかして?と思う場合は、食べるのはやめた方がよさそうです。