スイッチを入れるとすぐに暖まるカーボンヒーター。
電気があればどこでも使えて、手頃な値段なことからとても人気があります。
ですが、ネット上で「体に悪い」というワードを見て、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
カーボンヒーターは、適切に使えば体に悪いことはありません。
むしろ、従来の暖房器具よりも優れた点がたくさんあるんですよ。
ただし、低温やけどや火災のリスクもあるので、使用時には注意が必要です。
今回はカーボンヒーターについて調査してまとめました。
- カーボンヒーターは体に悪い?どんなリスクがある?
- カーボンヒーターのメリットとデメリット
- カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い
ぜひ購入する際の参考にしてくださいね。
カーボンヒーターは体に悪い?どんなリスクがある?
カーボンヒーターは、カーボンファイバーに電気を通して発熱させる暖房器具です。
熱源が遠赤外線なので、通常では体に害を及ぼすようなことはありません。
ですが、正しく使用しないと健康を害する可能性があります。
リスク①低温やけど
低温やけどとは、比較的低い温度(44℃~50℃)の暖房器具に長時間当たることで起こるやけどのことです。
44℃なら3~4時間以上、46度では30分から1時間くらいで発症することがわかっています。
寒いときはカーボンヒーターを、体の近くに置きたくなりがち。
長時間近くで当たり続けると、気が付かないうちに低温やけどを起こす恐れがあります。
リスク②脱水症状
冬は空気の乾燥や寒さで、水分をあまり摂らなくなりますよね。
汗をかくほど暖まりすぎると、体内の水分が不足して脱水症状を招く恐れがあります。
とくに、就寝中は喉の渇きに気が付かないため注意が必要です。
対策法
カーボンヒーターを使うときは、適度に距離をおいて設置するのが鉄則。
時々肌の状態を確かめて、少しでも熱いと感じたらすぐに移動させましょう。
就寝時はタイマーをセットすれば、低温やけどや暖めすぎを防げます。
カーボンヒーターのメリット!デメリットも解説
正しく使えばメリットの多い優れた暖房器具であるカーボンヒーター。
ここでは、そのメリットを5つ紹介します。
短時間で暖かくなる
カーボンヒーターの加熱体である炭素繊維は、熱伝導率がとても高いのが特徴です。
そのため、電源を入れるとすぐにカーボンが発熱して、わずか数十秒で暖かさを感じられます。
体の芯まで暖まる
カーボンヒーターは、遠赤外線の効果によって熱が体の奥まで伝わります。
部屋が乾燥しにくい
カーボンヒーターは空気自体を暖めないので、空気中の湿度を下げて乾燥させることもありません。
温風も出さないので、喉や肌の乾燥を気にせずにすみますよ。
換気が不要
ガスヒーターや石油ヒーターなどは、燃焼時に一酸化炭素を発生させる恐れがあり、こまめに換気が必要です。
カーボンヒーターは、一酸化炭素を発生させないので換気がいりません。
軽量でコンパクト
他の暖房器具と比較すると軽量でコンパクトです。
女性でも気軽に持ち運べて、狭い場所でも使用できます。
カーボンヒーターのデメリット
カーボンヒーターには上記のようなメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。
カーボンヒーターは空気自体を暖めるわけではないので、部屋全体の室温を上げるのは苦手です。
また、一瞬で高温になるため近くに燃えやすいものがあると、引火して火事を起こしてしまいます。
近年の電気製品による火事の原因では、カーボンヒーターなどの電気ヒーターによるものが最多なんですよ。
さらに、電気代も部屋全体を温めると、長時間稼働する必要があるため結果的に高くなってしまいます。
あくまでスポット的に短時間使う器具として扱うとよいでしょう。
カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い!買うならどっち?
カーボンヒーターとハロゲンヒーターは、どちらも電気で暖める暖房器具ですが、仕組みや特徴が異なります。
ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプから出る放射熱で周囲を暖かくします。
電源を入れた瞬間に熱がでるので、いち早く暖まりたい時におすすめです。
一方、カーボンヒーターは、ハロゲンヒーターよりも遠赤外線の放射量が多く暖かいのが特徴。
同じ暖かさなら、カーボンヒーターの方が電気代は少なく済みます。
また、寿命も一般的にハロゲンヒーターより長く、2倍くらいの差があるんですよ。
全体的にカーボンヒーターの方が優れていますが、価格はやや高めの傾向にあります。
カーボンヒーターは体に悪い?メリットとデメリットを解説!ハロゲンヒーターとの違いも。まとめ
- カーボンヒーターは適切に使えば体に悪いことはない。
- 電源を入れるとすぐに暖まり、遠赤外線効果で体の芯まで暖かくなる。
- カーボンヒーターの方がハロゲンヒーターよりも優れている点が多い。
待つことなくすぐに暖まり、換気もいらないカーボンヒーター。
低温やけどや火災などに注意すれば、便利で安全な暖房器具といえます。
ただ、長時間使うと電気代がかさむので、1人ですぐ暖まりたいときに短時間だけ使うのがベストですよ。
上手に活用して、この冬を暖かく快適に過ごしましょう!