夏になるとスーパーの店先に皮付きのとうもろこしがたくさん並びます。
でも、買ってみたら中身がしわしわだった…なんて経験ありませんか?
しわしわになるのはとうもろこしの水分が抜けてしまったサイン。
食べられますが硬くて美味しくはありません。
とうもろこしは収穫するとすぐに鮮度が落ちてしまいます。
傷むのも早くとてもデリケートな野菜なんですよ。
今回はこちらの内容について調べました。
- しわしわで硬くなったとうもろこしは食べられる?
- 傷んだとうもろこしの特徴。
- 乾燥して硬くなったとうもろこしの食べ方。
ぜひ参考にしてくださいね。
生のとうもろこしがしわしわだった!食べれる?
せっかく買ったとうもろこしの粒がしわしわだったらショックですよね。
食べても問題はないですが、硬くて甘みもないので美味しくありません。
生のとうもろこしがしわしわになるのは、内部の水分が抜けて起こる自然現象なんです。
とうもろこしは収穫が遅れると、熟しすぎて粒の水分が減って硬くなります。
すると、粒が凹んだりしわしわになる「しなび」という状態を招くことに。
同時にとうもろこしの糖分もでんぷんに変わって甘みも消えてしまいます。
また、保存の仕方もしわしわになる原因の一つです。
野菜は収穫した後も呼吸して水分を蒸発させていますが、とうもろこしも例外ではありません。
むしろ、とうもろこしは呼吸が盛んなため一層多くの水分が失われます。
保存期間が長引くほど内部の水分は減り、乾燥してしわしわになってしまうのです。
日にあたる場所や暑い場所は蒸発のスピードが早まってしまうので、低温で短期間の保存が鉄則といえます。
ちなみに、茹でたとうもろこしがしわしわになるのは、冷める間に粒の水分が蒸発してしまうため。
茹でた後、冷水につけておくと粒から水分が蒸発するのを抑えられますよ。
とうもろこしは傷むとどうなる?
しわしわのとうもろこしは、美味しくないですが傷んでいるわけではありません。
では、とうもろこしは傷むとどうなるのでしょうか?
傷んだとうもろこしの特徴をまとめました。
粒が変色している。
鮮度がよい粒の色は薄黄色なのですが、時間とともに色が濃くなっていきます。
茶色くなっていたら腐敗していると考えましょう。
ぬめりや汁が出ている。
粒が傷み始めているサインです。
少量のぬめりなら水で洗い流して、よく水分を拭き取れば食べられます。
汁が大量に出始めていたらかなり傷んでいるので処分してください。
弾力がなくやわらかくなる。
全体的にハリがなくなり、重みを感じられなくなったら劣化が進んでいる証拠。
指で押して簡単に凹むようであれば食べずに処分したほうが無難です。
臭いがおかしい。
青臭さとは違う酸っぱい臭いや生ゴミのような臭いがしたら、細菌が繁殖している可能性アリ。
食べると食中毒を起こす恐れがあるので廃棄しましょう。
カビが生える。
白カビや黒カビが生えていたら完全にアウト!
とうもろこしのカビは猛毒で、発がん性の毒をもつカビ(アフラトキシン)が生えることもあります。
カビの部分を取っても、中に入り込んでいる可能性があり安全とはいえません。
カビが少しでも生えていたら、絶対に食べずに破棄してください。
また、見た目が普通でも食べた時に粘りを感じたら粒の中が傷んでいます。
少しでもおかしいと感じたら、食べるのをやめて処分してくださいね。
とうもろこしがしわしわで硬い時の食べ方
しわしわで硬くなってしまったとうもろこし。
茹でたら粒のハリが戻るのでは?と期待する人もいるのではないでしょうか。
残念ながら、茹でても元のハリは戻りません。
でも、捨てるのはちょっともったいないですよね。
しわしわになったとうもろこしを活かすおすすめのレシピをご紹介します。
バター醤油のコーンソテー
とうもろこしは包丁で芯から粒を外します。
普通のとうもろこしより芯が硬いので切るときは注意しましょう。
フライパンでバターと一緒に炒めて、みりんと醤油で味付けします。
バターでコクをプラスし、濃いめに味付けをすれば十分美味しく食べられますよ。
少し硬いくらいのほうが、歯ごたえが心地よいかも?
コーンカレー
豆入りカレーの豆の代わりに硬くなったとうもろこしを使います。
とうもろこしの粒をカレーの具材と一緒によく炒めましょう。
火が通ったら水を加えて煮込み、仕上げにカレールウを加えて完成。
プチプチの食感が良いアクセントになって意外と合いますよ。
コーンポタージュ
カチカチに硬くなったとうもろこしの最終手段。
芯から削り落とした粒を少量の牛乳と一緒にミキサーにかけます。
ペースト状になったら布でこして鍋に入れ、牛乳とバターと共に煮込んで完成。
芯も細かく切ってミキサーにかけると、より濃厚な味わいになりますよ。
生のとうもろこしがしわしわで硬いけど食べれる?傷むとどうなる?まとめ
- しわしわのとうもろこしは食べられるが美味しくない。
- とうもろこしは傷むと変色したり、ぬめりが出たり、カビが生えたりする。
- しわしわで硬いとうもろこしは、味の濃い料理や煮込み料理に使うと良い。
しわしわのとうもろこしは水分が抜けてしまっている証拠です。
水分と一緒に甘さも旨味も失われているので美味しくありません。
また、新鮮なとうもろこしでも数日冷蔵庫に放置するとしわしわになってしまうので要注意。
とうもろこしを買うときは必ず粒の状態をチェックして、購入後すぐ食べるようにしましょうね。