寒くなると無性に食べたくなる冬の定番料理「おでん」
煮込むのに時間がかかるおでんも、圧力鍋ならあっという間に完成します。
そんな便利な圧力鍋ですが、入れてはいけない具材があるのを知っていますか?
実は、ちくわなどの練り物やじゃがいもは圧力鍋NGなんですよ!
一方、意外にも大丈夫なのがゆで卵。
圧力鍋に入れても爆発したりしないので安心してくださいね。
今回はこちらの内容を調べてまとめました。
- おでんを圧力鍋で作るときに入れてはいけない具材
- 圧力鍋に入れられる定番の具材
- 圧力鍋でおでん作りをする際のポイント
ぜひ参考にしてくださいね。
おでんを圧力鍋で作るときに入れてはいけない具材
一つの鍋にさまざまな具材を煮込んで味わうのがおでんの醍醐味。
ですが、圧力鍋を使う際は一緒に入れない方がよい具材があります。
それぞれ詳しく解説しますね。
練り物
練り物は圧力鍋との相性が悪い具材です。
練り物は気泡を多く含んでいるため、高温になると内部の空気が膨張して膨らみます。
膨らんだ練り物が圧力鍋の蒸気口を塞いでしまうと、鍋内部の圧力が必要以上に高くなってしまいます。
また、膨らみ過ぎると食感がぶよぶよになり、旨味も外に流れ出てしまうので美味しくありません。
じゃがいもなどの芋類
じゃがいもは、圧力鍋に入れると煮崩れを起こします。
圧力鍋を使うと120℃近くの高温で加熱することになるので、短時間で煮崩れてしまいます。
レンジなどで加熱したものを、加圧調理後に加えて煮込むのがベスト。
また、男爵やキタアカリなどは煮崩れしやすい傾向にあります。
おでんには、メークインなど煮崩れしにくい種類がおすすめです。
厚揚げ・焼き豆腐
厚揚げや焼き豆腐を圧力鍋に入れると「す」が入ってしまいます。
「す」は急激な加熱によって起こる現象です。
表面に穴が空いて見た目が悪くなるだけでなく、ボソボソした硬い食感になります。
加圧調理はしないで、後から入れて軽く煮る程度にしましょうね。
たまごはOK?圧力鍋に入れたい定番の具材
圧力鍋NGな具材がある一方、ぜひ入れてほしい具材もあります。
ゆで卵
ゆで卵は何となく圧力鍋に入れたらいけないイメージがありませんか?
実は、圧力鍋を使っても大丈夫な食材なんです。
茹で卵は味が染み込みにくいので、ある程度煮込むのがおすすめ。
じっくり煮ると表面が硬くなるため、弾力がある食感に仕上がります。
なお、ゆで卵自体も通常の鍋だと10分以上かかりますが、圧力鍋なら1分くらいで完成しますよ。
牛すじ
牛すじはぜひ圧力鍋を使ってほしい食材です。
普通に仕込むと1時間以上かかりますが、圧力鍋で煮込むと20分くらいで柔らかくなります。
牛すじを軽く茹でて洗い、脂やアクを取り除いてから圧力鍋で煮ましょう。
大根
大根は煮えにくく、味も染み込みにくい具材の代表格。
下茹でも含めて、長時間加熱しなければ中まで火が入りません。
ですが、圧力鍋を使うと短時間で柔らかくなります。
十字や格子状に切り込みを入れて圧力鍋にかければ、通常の半分以下の時間で火が通りますよ。
こんにゃく・しらたき・昆布
こんにゃくやしらたき、昆布などは、味が染みるのに時間はかかりますが、煮崩れの心配はない食材です。
これらは圧力鍋に入れて問題ありません。
こんにゃくやしらたきは下茹でして臭みやアクをとったら、序盤から加えてしまいましょう。
昆布も圧力鍋で煮込むことで出汁が出て、つゆの旨味もぐんと増しますよ。
圧力鍋で時短!おでん作りのポイント
圧力鍋を使うと10分程度で具材が柔らかくなります。
ですが、味を染み込ませることはできません。
美味しいおでんを作るには、具材によって時間差で煮込むのがポイントです。
入れる具材の順番を下記にまとめました。
- 大根や肉類などの味が染みにくい具材を加圧調理する。
- 加圧調理後に、じゃがいもなど煮崩れしやすい具材を加えて煮る。
- 練り物や厚揚げなどは、仕上げの10分前くらいに入れる。
- 食べる直前にはんぺんを入れる。
はんぺんは煮込まず、つゆをかけて温める程度でOKです。
また、圧力鍋を使う際に気をつけたいのが、
- 圧力鍋の規定量を守る。
- 加圧時間を守る。
鍋に入れる具材が規定量よりも多いと、圧力で鍋のフタが開いて事故になる可能性があります。
出汁の量も合わせて、絶対に規定量を超えないようにしてください。
また、加圧時間が長すぎるのもトラブルの元です。
具材の形が崩れたり、出汁が蒸発しすぎて具材や鍋が焦げ付いてしまうことも。
決められた時間を守り、水分が余分に蒸発しないように注意しましょう。
おでん作りで圧力鍋に入れてはいけないものは?たまごはOK?調理のポイントも解説!まとめ
- おでんを圧力鍋で作るとき、練り物やじゃがいも、厚揚げなどは一緒に加圧調理しない。
- 卵は圧力鍋に入れても問題ないが、入れるタイミングによって食感は異なる。
- 圧力鍋でおでんを作る際は、食材によって加圧時間を調節することが大切。
圧力鍋は便利ですが、扱いを間違えると料理を台無しにしてしまいます。
おでんを圧力鍋で作るときは、入れてはいけない食材があることを覚えておいてくださいね。
具材を入れるタイミングや下ごしらえに気を配ると、格段に美味しいおでんができますよ。
寒い冬は圧力鍋でおでんを楽しんでみてくださいね。