南国風の甘い香りと独特の風味がくせになるココナッツミルク。
近年の植物性ミルクブームで人気が高まる一方、体に悪いという話も耳にします。
私もスパイスカレーを作る際によく使うので、気になって今回調べてみました。
ココナッツミルクは本来、体に悪いものではありません。
ですが、カロリーや脂質が多いため、摂りすぎると体に悪影響を与える可能性があります。
ミネラル豊富なココナッツの栄養を摂り入れるなら、料理やデザートのアクセントとして使うのがベストですよ。
今回はこちらの内容を調べてまとめました。
- ココナッツミルクが体に悪いって本当?
- ココナッツミルクの栄養素
- ココナッツミルクを使った簡単デザートレシピ
ぜひ参考にしてくださいね。
ココナッツミルクは体に悪いって本当?
ココナッツミルクは、適量であれば体に悪いことはありません。
ですが、摂りすぎてしまうと体に害を及ぼす可能性があります。
その理由として、以下の2つが考えられます。
- 高脂質・高カロリーである。
- 飽和脂肪酸が多い。
それぞれ詳しく解説しますね。
高脂質・高カロリー
ココナッツミルクは植物性なので、脂質やカロリーは控えめと思われがち。
ですが、実際は牛乳よりもずっと高脂質・高カロリーなんですよ。
ココナッツミルクと牛乳のカロリーを比較すると、
- ココナッツミルク(100ml):157kcal、脂質16g
- 普通牛乳(100ml):61kcal、脂質3.8g
カロリーは約2倍以上、脂質に至っては約5倍もの差があります。
ミルクと名乗っていますが、牛乳代わりにゴクゴク飲むとカロリー過多になってしまいます。
飽和脂肪酸が多い
ココナッツミルクに含まれる脂質の約80%は飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸は、悪玉(LDL)コレステロールを増やし、動脈硬化など循環器疾患の発症リスクを高めます。
ココナッツミルクが体に悪いと言われるのは、この点が大きいでしょう。
ですが、飽和脂肪酸も不足すると血管がもろくなって、脳出血などの原因になります。
つまり、ココナッツミルクも適度に摂った方が体に良いということです。
なお、適量は1日コップ1杯(200ml)が目安といわれています。
ココナッツミルクの栄養素
東南アジアが主な産地のココナッツミルクは、成熟したココナッツの実の白い果肉が原料です。
実から取った果肉を水と一緒に細かく砕いて、布などでよく搾って作ります。
そんなココナッツミルクの栄養素についてまとめました。
- カロリー:157kcal
- 脂質:16g
- タンパク質:1.9g
- 糖質:2.8g
- カルシウム:5mg
- カリウム:230mg
前述した通り、ココナッツミルクの脂肪の大半は飽和脂肪酸です。
ですが、一部は中鎖脂肪酸(MCT)でできています。
中鎖脂肪酸はすぐに代謝されて体のエネルギーになるため、体脂肪として蓄積されにくいのが特徴です。
このことから、巷ではダイエット効果があるといわれています。
しかし、ココナッツミルクに含まれる中鎖脂肪酸の量は多くありません。
ただ、脂質が高い割に糖質は控えめなので、糖質制限中の人にはおすすめです。
また、ココナッツミルクには善玉コレステロールを増やす効果があるという研究結果もあります。
他にもカリウムやマグネシウム、鉄などのミネラルも牛乳より豊富なんですよ。
食物繊維も少量含んでいるので、日々の食事に摂り入れていきたい食品といえます。
ココナッツミルクを使った簡単デザートレシピ
ここでは、ココナッツミルクで簡単に作れるデザートレシピをご紹介します。
ココナッツの独特な甘みや香りが好きな人は必見です!
ココナッツミルクフレンチトスースト
牛乳不使用で、いつものフレンチトーストがトロピカルな一品に変身!
材料(2人分)
- ココナッツミルク 100ml
- 卵 1個
- 砂糖 大さじ1
- 食パン 2枚
- バター 小さじ2
- はちみつ 適量
- ボウルにココナッツミルクと卵、砂糖を入れて混ぜ合わせる。
- バットに半分に切った食パンを入れ、1に浸して染み込ませる。
- フライパンにバターを入れ中火にし、2を焼く。
- 焼き色が付いたら裏返して、両面を焼く。
- 器に盛り、はちみつをかけて完成。
ココナッツミルク餅ぜんざい
和とエスニックの融合!ココナッツミルクと小豆の相性が意外に合います。
材料(2人分)
- 切り餅 2個
- ココナッツミルク 100ml
- 牛乳 50ml
- ゆであずき 50g
- 塩 ひとつまみ
- シナモン 適量
- 切り餅は半分に切り、トースターで焦げ目がつくまで焼く。
- 鍋にココナッツミルクと牛乳、ゆであずき、塩を入れて弱火で温める。
- 器に焼いた餅を盛り付け、2を注ぐ。
- お好みでシナモンを振って完成。
ココナッツミルクは体に悪いって本当?どんな栄養素があるの?簡単デザートレシピもご紹介まとめ
- ココナッツミルクは摂りすぎると体に悪影響を及ぼす。
- ココナッツミルクは脂質やカロリーが高い。糖質は控えめで、牛乳で摂りにくいミネラルや食物繊維がとれる。
- ココナッツミルクを普段の料理に使うと、一気にアジアンテイストに仕上がる。
最近は普通のスーパーでも取り扱うようになり、手に入りやすくなったココナッツミルク。
脂質やカロリーがかなり多いので、ゴクゴク飲むのはあまりおすすめできません。
料理やスイーツにちょっとプラスするような、ポイント使いがベストですよ。
ココナッツミルクを使って、いつもの料理をアジアンテイストにしてみてはいかがでしょう?