書道では必ずと言っていいほど、小筆を使いますよね。大筆では書けないような細かな字は、基本的には小筆の出番ですね!
でもそんな小筆は、寿命が早いと聞きますよね。実際のところどうなのでしょうか?
結論からお伝えをすると、小筆は大筆に比べて寿命が早く、もっても数ヶ月…というイメージです。
この記事では、次の3点について解説をしていきます。
- 小筆がすぐダメになってしまうけど、正しいお手入れ方法って?
- 小筆の寿命について
- 小筆の咲きが割れる時の対処法
小筆をよく使うという方は、是非覚えておきたいところですね!
小筆がすぐダメになる!正しいお手入れ法は?
小筆は、水を使って根本まで洗ってはいけない…というのをご存知ですか?
小筆は、細かい字を書く時に使う道具ですよね。大筆のように根本まで洗ってしまうと、バラバラにほぐれすぎてしまって、小筆の役割を全く果たせなくなってしまいます!
そのため小筆は洗わずに、墨を拭き取るだけにしましょう!墨の拭き取り方としては、とても簡単です。
小筆を使い終わった後に、書き損じてしまった半紙やティッシュなどを少し濡らして先端についている墨を拭き取る程度でOKです!
ただ拭き取ったままだとほぐれてしまいますよね。
次に使う時もきれいに使えるように、墨を拭き取った後は形を整えてからしっかりと乾かすようにして下さいね!
大筆は逆に、ぬるま湯などを使って根本までしっかりと洗わないといけません。
なんとなくその影響で、一緒に洗ってしまいがちなのですが、ただでさえ寿命が短いと言われる小筆なので、根本まで洗ってしまうとすぐにダメになってしまいます。
小筆はもともと買ったときに、糊で固められていますよね。その糊を全て取ってしまわないように気を付けて使う!というのがポイントです。
小筆で文字を書くときに使うのは、全体の三分の一程度です!そのため、全体の三分の一だけ糊が取れていれば問題ありません。
全体的にほぐさないように、丁寧に扱いたいものですね。
小筆の寿命は?
小筆は、使い古していくとだんだん細かい字が書けなくなっていきます!
その理由としては、毛先の部分がだんだん落ちていって、削れていってしまうからです。
実際に、使い古した小筆と新品の小筆を比べてみると、微妙に使い古した方が短くなっていたりしますよ!
もちろん、先が削れて短くなったとしても、全く使えない…ということはありません。
ただ、明らかに細かい字は書けなくなっているので正直なところ使いづらいです!
私自身も古くなった小筆を使ったことがありますが、とにかく書きづらくて本当にストレスでした。
細く書こうと神経を使うので、疲れますよね!
ではどのぐらいで交換すればいいのか…というと、目安としては約1~2ヶ月です!
普段生活をしていても、1~2ヶ月なんてあっという間ですよね。
そんなあっという間の期間しか、良い状態で使えないので3ヶ月ぐらい経ってしまうと、おそらく使いづらくなっているはずです!
ただ、これは使う頻度にもよります。
毎日使う場合と、週に一度の場合では、寿命も異なりますよね。
よく使う場合は、約1~2ヶ月を目安に交換してみて下さいね!
その期間に満たなくても、使いづらくなってきたら交換するのがおすすめです。
小筆の先が割れる時の対処法
小筆を使った後にちゃんとお手入れができておらず、次に使おうと思ったときに墨が固まってしまって筆先が割れてしまった!という経験はありませんか?
一度筆先が割れてしまうと、そのままは使えません。
おすすめなのは、一度全体的にほぐしてしまってもう一度固めるという方法です!
用意するものは、こんな感じです。
- ペットボトル
- 洗濯ばさみやクリップ
- 糊や洗濯糊もしくは墨汁
まずはペットボトルに、お湯をいれましょう。熱湯だとペットボトルが変形してしまいますよね。ぬるま湯よりも少し熱いぐらいがおすすめです!
そして、ペットボトルの中に筆を入れるのですが、そのまま入れてしまうと毛がペットボトルの底について、変な形に曲がってしまいますよね。
そうなると戻すのに一苦労なので、ペットボトルの底につかないようにしていきます!
そこで役立つのが洗濯ばさみかクリップです。
筆がペットボトルの底につかないように、クリップなどで筆をとめてから入れましょう。
ペットボトルに筆を入れたら、そのまま一晩放置します!
一晩放置すると、ちゃんとほぐれているので、そこからまた1日ほど筆を乾かしていきます。しっかりと乾燥させないといけないのでどこかに吊るしておくのがおすすめです。
筆が完全に乾いたら、あとは糊で固めていきます。
糊は筆用のものも売っているので、専用の物を使うか、洗濯糊などでも代用できますよ。
もしどちらもない場合は、墨汁でもOKです!
小筆全体に糊もしくは墨汁をつけて、乾かして下さいね。固まる前にしっかりと筆を成形してから固めて下さい。
完全に固まったら、あとは使うときに先端だけほぐしていくだけです!
今まで、筆が割れてしまったら捨てていた!という方、実は多いですよね。
私自身も、捨ててしまった経験があるのですが…まさかきれいに戻るなんて当時は思っていませんでした!
使い古した筆だと、新品のようには戻らないかもしれませんが、是非一度試してみて下さいね。
小筆がすぐダメになる!寿命は早い?先が割れた時の対処法と手入れを紹介まとめ
小筆は大筆に比べて寿命が短い!と言われますが、使い続けていると数ヶ月でダメになってしまうので、定期的に交換をする必要があるということですね。
お手入れとしては、根本まで洗うのはNGです。毛先の墨が拭き取れていれば問題ないですよ!
また、毛先が割れてしまったときは一度全体をほぐして固める…という方法がおすすめです。
ちょっと手間はかかりますが、すぐに捨てるのはもったいないので、できるだけメンテナンスをしながら使い続けたいですね!