灯油を運ぶ際にこぼしたり、ファンヒーターに注ぐとき床にたらしてしまったことはありませんか?
部屋にこもった強烈な灯油の臭いで、気分が悪くなったという人も多いのではないでしょうか。
灯油をこぼしたら「すぐさま拭き取る」「換気する」のが鉄則!
新聞紙や洗剤、重曹など身近なものを活用してすばやく対処しましょう。
きちんと処理すれば、いつまでも灯油の臭いに悩まされることもありませんよ。
今回はこちらの内容をまとめました。
- 灯油の臭いを消すためにすべきこと
- 場所別!灯油の臭い消し対処法(床・玄関)
- 灯油の臭い消しに役立つアイテム
ぜひ参考にしてくださいね。
灯油の臭いを消すためには?
床に灯油をこぼしたら素早く拭き取り、窓を開けて換気しましょう。
拭き取るのが遅くなるほど灯油が周囲に広がり、臭いの範囲が拡大してしまいます。
灯油が床の奥まで入り込んでしまうと、落とせなくなってしまいますよ。
少量でも残ってしまうと、臭いはいつまでたっても消えません。
また、灯油は乾燥すると気化して、空気中を漂うようになります。
このときに換気を怠ると、飛んだ灯油が部屋の壁などに付着し、新たな臭いの発生源になってしまいます。
灯油の臭いは嗅ぎ続けると頭が痛くなったり、気分が悪くなったりと体によいものではありません。
すばやく灯油を取り除いて換気をよくすることが、臭いを消す第一歩です。
場所別!灯油の臭い消し対処法(床・玄関)
灯油を運んでいる最中や給油する際にこぼしてしまうのは度々あることです。
気が付かないうちにポンプやキャップから灯油がたれていた…なんてことも。
ここでは、場所別の対処法をご紹介します。
床の場合
灯油を拭き取るときは「叩いて吸い取らせる」が基本です。
新聞紙や布などを被せ、上から叩くようにして灯油を吸い取りましょう。
このときに、こすってはいけません!
色落ちの元になるほか、灯油を広げることになるので要注意です。
大体拭き取れたら、中性洗剤を使って汚れを落とすように雑巾で拭きます。
中性洗剤は、普段使っている食器用洗剤で大丈夫ですよ。
最後に、水で湿らせた雑巾をよく絞って水拭きしましょう。
仕上げに乾いた雑巾で乾拭きすると、床が早く乾燥しますよ。
玄関の場合
床と同様に、新聞紙を広げて灯油を吸い取らせます。
その後、重曹を灯油がこぼれた部分にたっぷりまきましょう。
細かい粉状の重曹は、灯油を吸着させるのにぴったりなアイテムなんですよ。
また、弱アルカリ性なので臭いを中和する効果があります。
重曹がないときは、中和する効果はありませんが小麦粉や粉末の洗濯洗剤で代用してもOKです。
重曹に灯油がしみ込んで湿ってきたら、ほうきで掃き取りましょう。
臭いが取れるまでこの工程を繰り返してくださいね。
灯油の臭い消しに役立つアイテム
ここまで、灯油を落とす対処法を解説してきました。
それでも臭いが消えない!というときに役立つアイテムをご紹介します。
お茶の出がらし
お茶の葉のカテキンは臭いを分解して消す作用があります。
お茶の出がらしをこぼした場所にばらまき、半日ほど放置しましょう。
その後、雑巾で拭き取るか、ほうきで掃いてください。
みかんなどの柑橘類の皮
柑橘類の皮には、油分を溶かす作用をもつリモネンが含まれています。
皮を強く絞ってエキスを出し、灯油がこぼれた場所にこすりつけてください。
灯油を溶かして出すだけでなく、柑橘類の香りがイヤな臭いを軽減してくれます。
ただし、皮のエキスがシミになることもあるので、カーペットや布製品に使うときは注意しましょう。
アルコール(エタノール)
アルコールは気化しやすく、灯油と一緒に蒸発することで臭いを消してくれます。
油を溶かして浮かび上がらせる性質もあるので、灯油を取り除くのにピッタリ。
アルコールを灯油がこぼれた部分に吹きかけて、雑巾で拭き取る作業を数回繰り返します。
無水エタノールがベストですが、家にある消毒用アルコールでも構いません。
なお、火の元やストーブの近くで使うと引火する恐れがあるので避けてください。
灯油用の消臭剤
とにかく早く臭いを軽減したいときは、灯油用の消臭剤を試してはいかがでしょうか。
灯油用消臭剤は、ホームセンターやAmazon・楽天などの通販で買えます。
市販の室内用消臭剤は、ほとんど効果がないと思ったほうが無難です。
また、あくまで臭い消しであって根本の問題を解決しないと意味がありません。
しっかり灯油を取り除いた上で、使用しましょう。
灯油の臭いを消したい!床や車内など場所別の対処法と臭い消しに役立つアイテムをご紹介まとめ
- 灯油の臭いを消すためには「すばやく灯油を取り除く」「すぐに換気をする」ことが大切。
- 灯油は新聞紙や布で拭き取り、中性洗剤や重曹を使って油汚れと臭いを落とす。
- 臭いが気になる場合は、お茶の出がらしやみかんの皮で拭き取ったり、アルコールを吹きかける。
灯油が床などについたら、すばやく取り除いて換気することが大切です。
放置すると灯油がしみついて、臭いが落ちなくなってしまいます。
慌てず丁寧に対処して灯油とともに臭いを取り除きましょう。
それでも臭いが気になるときは、今回紹介したアイテムを試してみてくださいね。