夏と秋の変わり目は気温の変化が緩やかで曖昧ですよね。
まだまだ残暑がきびしい9月は夏と秋一体
どちらの季節に区分されるのでしょうか。
一般的に暦の上では立秋~立冬の前日までが秋に区分されています。
立秋は毎年8月7日~8月22日頃に
あたるので、9月は秋に区分されますね。
また気象庁も9月~11月を秋と定義しているので、
夏と気温に大差がない9月でも十分に秋だと言えるでしょう。
9月は夏か秋、どっち?いつから秋?
四季を区分するうえでは主に三通りの見方が用いられます。
まず一つ目は太陽の動きによって夏至と冬至の二至、
そして春分と秋分の二分を決める見方です。
それぞれの季節の始まりを告げる二至二分ですが、
太陽の動きによって毎年変わるので決められた日付はありません。
この見方では四季が大体毎三か月ごとに
変わっていくと考えられています。
秋分は平均的に9月23日頃にあたることが多いです。
なのでこの見方では秋分以前にあたる9月上旬は夏に区分されます。
ちょうど9月が夏と秋の変わり目になるかたちですね。
では二つ目の見方で見ていきましょう。
この見方も先ほどのものと同様で太陽の動きによって
四季を区分していますが、秋に変わった日をさす秋分
とは異なり秋の気配が立ち始める日をさす立秋を設け
ます。
立秋は夏至と秋分の中間にあります。日付にすると
平均的に8月7日、8日頃にあたることが多いです。
立秋~立冬の前日までを秋に区分するこの見方では、
9月はもう秋になりますね。
最後の見方は気象庁が定義する月ごとに四季を区分する
ものです。
この見方では9月、10月、11月が秋に区分される
ので、9月に入ったら秋が始まることになりますね。
秋分を基準にすると9月上旬はまだ夏になりますが、
立秋や気象庁の定義に基ずくとやはり9月はもう秋で
あると十分に言えると思います。
秋9月といえば?
秋の気配が立ち始める日をさす立秋を迎えるとだんだん
と季節が秋に変わってくる感じがしてなんだかワクワクしませんか?
暑い夏や寒さが厳しい冬にくらべて秋は昼夜ともに過ごしやすく、
「○○の秋」という言葉であふれていますよね。
立秋から一か月以上経った頃に訪れる秋分には昼と夜の
長さが同じになり、それ以降は一日ずつ日が短くなっていきます。
まさに秋の夜長ですね。
そんな夜長な秋になる9月といえば何と言っても
中秋の名月ではないでしょうか。
中秋の名月は旧暦の8月15日に見れる月のことを指します。
満月は毎月見れますが、
秋は一年の中で満月がいちばんきれいに見えると言われています。
そのため旧暦でちょうど秋の真ん中にあたると考えられていた
8月15日はお月見に最も適した日付だったんですね。
昔の人々は中秋の名月に満月や農作物に見立てた
月見団子やすすきなどをお供えし、
秋の実りに感謝して豊作を願っていました。
その習わしから現在でもお月見と言えば月見団子やすすき
といったイメージが定着しているんですね。
そんな中秋の名月は新暦では9月7日~10月8日頃に
見れると言われています。
なので9月中に見られる月は常にとてもきれいなんですよ。
まだまだ暑い!9月って夏か秋どっち?いつから秋っていえばいいの?まとめ
夏に引き続きまだまだ暑い日も多い9月ですが、
立秋を基準にしたり、気象庁の定義している四季の区分に
基ずくともうすっかり秋だと言えることが分かりましたね。
毎日の生活では季節のうつり変わりに気づきにくいですが、
四季を感じながらぞれぞれの季節に合った過ごし方を楽しみましょう。
秋と言えば中秋の名月です。涼しくなってくる
秋の夜長には風情がありお月見がぴったりですね。
あなただけの「○○の秋」を見つけて充実した
9月をぜひお過ごしください。