シャキシャキした歯触りと爽やかな風味が魅力のたけのこ。
水煮として年中出回っていますが、春に旬を迎える生たけのこの美味しさは格別です。
そんなたけのこを長く味わうために、冷凍保存したいと考える人もいると思います。
ただ、冷凍すると食感が変わって美味しくないとの声もあって悩みますよね。
たけのこは、冷凍するとスカスカになってまずく感じてしまいます。
ですが、コツを押さえて冷凍すれば、美味しさを保ったまま長期の保存が可能なんですよ。
今回はこちらの内容をまとめました。
- たけのこを冷凍するとまずくなる?
- たけのこを上手に冷凍するコツ。
- 冷凍たけのこを調理する際のポイント。
ぜひ参考にしてくださいね。
たけのこを冷凍するとまずくなる?
たけのこは、冷蔵しても1週間くらいしかもちません。
なるべく長持ちさせたいと考えたとき、真っ先に思いつくのは冷凍保存ですよね。
ところが、そのまま冷凍すると食感が悪くなってまずいと感じてしまいます。
なぜ冷凍すると食感が変わってしまうのでしょうか?
たけのこを冷凍すると細胞内の水分が氷の塊に変化し、解凍と同時に外へ溶け出てしまいます。
水分が抜けて繊維質の空洞ができると、筋っぽさやスカスカな食感が口に残ってまずく感じてしまうのです。
また、水分と一緒に旨味や風味まで逃げてしまうことも、まずくなる要因と考えられます。
スカスカ防止!たけのこを上手に冷凍するコツ
たけのこは、何もせず冷凍するとスカスカの食感になって美味しくありません。
ですが、冷凍前のちょっとした工夫で食感や風味の劣化を防げるんですよ。
繊維を断つようにカットする
たけのこは繊維を断つように垂直に切ると、冷凍しても食感の変化に気づきにくくなります。
切り方としては輪切りやいちょう切り、千切りなどがおすすめです。
砂糖を振って冷凍する
砂糖には水分を内部に留める性質があります。
たけのこに砂糖を振って冷凍すると、内部の水分が流れ出ずスカスカな食感になりません。
- アク抜きしたたけのこを食べやすい大きさに切る。
- ジッパー付きの保存袋にたけのこを入れ、砂糖を全体にまんべんなく行き渡らせる。
- 保存袋の空気を抜いて、冷凍庫に入れる。
砂糖の量は、たけのこ1本に対して大さじ1~2くらいです。
塩漬けや酢漬けよりも味が残らず、料理に影響しにくい方法といえます。
だし汁につけて冷凍する
上記の砂糖をまぶす方法は手軽なのですが、若干甘みがついてしまいます。
気になる人は、だし汁につけるという方法はいかがでしょうか。
砂糖の代わりに、だし汁を加えればOK。
だし汁につけて冷凍することで、水分が抜けて食感が悪くなるのを防ぎます。
さらに、酒や醤油などの調味料を加えたものに浸けるのもおすすめ!
調理の時短にも役立ちますよ。
なお、冷凍すると味が染み込むので、調理時のことも踏まえて薄めの味付けにしておきましょう。
保存期間は冷凍で約1ヶ月
冷凍たけのこは、約1ヶ月前後の保存が可能です。
それ以上の長期保存は、せっかくの風味や食感が失われてしまいます。
また、たけのこが酸化して傷んでしまうことも多いので、早めに食べ切るようにしましょう。
冷凍たけのこを調理するときのポイント
冷凍たけのこを調理する際のポイントは「凍ったまま調理すること」
手間いらずで、調理時間の短縮にも繋がります。
また、そのまま加熱することで特有の歯ごたえが残るというメリットもあるんですよ。
- 鍋に水を入れ、冷凍したたけのこを入れる。
- 火にかけて加熱する。
だし汁につけたものは、凍っただし汁ごと加熱して大丈夫です。
もし解凍させたい場合は、流水解凍か冷蔵庫で自然解凍させましょう。
なお、一度解凍したら再冷凍してはいけません。
味の劣化を招くだけでなく、解凍した際に雑菌が混入して食中毒のリスクが高まります。
必要な分だけ、解凍して使いましょうね。
もし冷凍に失敗した場合は、以下を試してみてください。
濃い味付けや油を使った料理に使うと、食感や風味が気にならなくなります。
青椒肉絲や味噌炒めなどに使うとよいでしょう。
また、細かく切った具材を混ぜ込む料理もおすすめです。
たけのこは冷凍するとまずい?スカスカにならない冷凍保存のコツと調理時のポイントを解説!まとめ
- たけのこは冷凍すると食感が悪くなってまずく感じる。
- 冷凍するときに砂糖をまぶしたり、だし汁に浸けるなどの工夫をするとスカスカになりにくい。
- 冷凍したたけのこは、凍ったまま調理するのがポイント。
たけのこはひと手間加えて冷凍すると長持ちするうえ、スカスカにならず美味しく食べられます。
切り方に注意を払うほか、用途に合わせて調味料につけこめば時短にもなって便利ですよ。
たけのこを冷凍する際は、ぜひ試してみてくださいね。