干し柿に白い粉を吹かせたいなら冷蔵庫に入れるべし！干し柿作りのコツとレシピをご紹介

柿の甘味と旨みがぎゅっと詰まった和製ドライフルーツの「干し柿」

軒下にずらりと吊るされている柿を思い浮かべる人も多いと思います。

意外と簡単に作れるので、自宅のベランダなどでも自作できるんですよ。

干し柿の表面についている白い粉は「柿霜」と呼ばれ、甘さを示すサインでもあります。

この白い粉をたくさん吹かせたいなら、干した柿を冷蔵庫に入れましょう！

およそ2週間程度で白い粉に覆われた干し柿ができあがりますよ。

今回はこちらの内容についてまとめました。

ぜひ参考にしてくださいね。

干し柿の白い粉を吹かせるなら冷蔵庫！？

干し柿に白い粉を吹かせる最も簡単な方法は、冷蔵庫に入れることです。

白い粉の正体は、柿に含まれている糖分の結晶で、温度が低くないと結晶化しません。

そのため、干し柿作りには気温10℃以下で乾燥している環境が求められます。

つまり、その環境を冷蔵庫で再現すれば、白い粉を吹かせられるというわけです。

方法としては、

本来は干した柿を乾燥したワラの間に並べ、2～3日ほど寒風にさらして白い粉を吹かせます。

冷蔵庫の場合だと時間はかかりますが、入れておくだけなので簡単ですね。

干し柿の作り方と白い粉を吹かせるコツ

難しそうと思われがちな干し柿作りですが、意外と簡単なんですよ。

ポイントを押さえれば、白い粉もバッチリ吹かせられます。

1.柿は洗って皮をむく

柿はヘタの部分を残して、上部からクルクルと皮をむきます。

厚めに剥いて皮を残さないのがコツ。

皮が残っているとしわがよったり、見た目が悪くなってしまいます。

2.紐で縛る

皮をむいた柿を2個1組として、紐の両端に結びつけます。

枝がなくて紐がかけられない場合は、ザルに並べたり、乾燥ネットに入れて干すようにしましょう。

3.熱湯で殺菌

鍋にお湯を沸騰させ、柿を5秒程度入れて殺菌します。

柿だけでなく、紐もしっかり熱湯にくぐらせること。

焼酎を吹きかけて殺菌する方法でもOKですよ。

4.吊るして干す

柿同士がくっつかないようにして、日当たりがよく風通しのよいところに干します。

カビを生やさないように、乾燥した状態を保つことが干し柿作りの重要ポイント。

雨や夜露はカビの原因になるので、雨が当たらないようにし、夜は室内の温度が低い場所に移動させてください。

5.合間に手入れしながら乾燥させる

1週間くらいして表面が乾いて固くなったら、清潔な手指で押すように優しく揉みましょう。

水分が全体に回ることで乾燥ムラがなくなり、渋みも早く抜けます。

さらに5～7日後に、柿全体をまんべんなく揉むと甘味がぐんと増しますよ。

干し始めてから2〜3週間ほどすれば完成です。

白い粉を吹かせるコツ

冷蔵庫に入れる方法以外にも、白い粉を吹かせるコツがあります。

白い粉は糖度が高いほど出やすいのですが、渋柿は甘柿よりも糖度が高いため、干し柿作りに最適です。

ただ、渋柿は一般のスーパーでは手に入りにくいので、直売所や通販で購入しましょう。

また、干し柿の表面に傷をつけると糖分が染み出し、それが乾燥することで白い粉になります。

柿を干してから3~5日たって表面が乾燥してきたら、たわしで軽くこすって傷をつけましょう。

変わり種も！干し柿を使ったレシピ

干し柿はそのまま食べる以外に、料理やおつまみなどにも使えます。

洋風の食材とも意外に相性がよいので、いろいろ試してみてくださいね。

干し柿の天ぷら

干し柿に切り目を入れて、種があれば取り除きます。

天ぷら衣をつけて、さっと揚げたら完成。

サクッと揚がった衣に、トロリとした柿の食感と甘みが絶妙にマッチします。

干し柿とクリームチーズのホットサンド

干し柿を包丁で粗く叩いて薄切りにします。

食パンにクリームチーズを塗り、切った干し柿を並べてシナモンを振ります。

もう1枚の食パンで挟んだら、温めておいたホットサンドメーカーでこんがりするまで焼いたら完成。

クリームチーズの代わりに水切りヨーグルトにすると、カロリーダウンできますよ。

干し柿バター

干し柿を切り開いて種をとり、全体の厚さが均一になるようにします。

干し柿にバターを薄く塗って巻き、ラップで包み冷蔵庫で固めれば完成。

食べやすい大きさにカットして使います。

レーズンバターのようですが甘みは断然こちらが上ですよ。

干し柿に白い粉を吹かせたいなら冷蔵庫に入れるべし！干し柿作りのコツとレシピをご紹介まとめ

干し柿を覆う甘くて上品な白い粉は、寒い地方の厳しい自然環境によってもたらされるものです。

ですが、冷蔵庫を上手に使うことで、誰でも白い粉を吹かせることができます。

干し柿づくりの際は今回の記事を参考に、真っ白な干し柿を目指しましょう！