皆さんは酢飯を作った後、どうやって保存していますか?
酢飯は炊き立てのご飯と違い、事前に作らなければいけないので、
冷蔵庫に入れておいたら、なんだか固くパサパサになった‥
なんてこともあるのではないでしょうか。
原因は酢飯に限らずお米は、冷えることでデンプンが水と離れると、硬くなります!
とは言っても、保存に冷蔵庫を使わないわけにもいきませんよね?
状況によって保存方法を使い分ければ、
安全で美味しく酢飯を楽しむことができますよ。
今回は
- 酢飯が固くならない方法
- パサパサになってしまった酢飯を元に戻す方法
- 酢飯の上手な保存方法
についてご紹介致します!
これでお家でも美味しいお寿司が食べられますよ。
冷蔵庫に入れても固くならない酢飯を作る方法
お酢と砂糖を多く入れることによって、時間が経っても柔らかい酢飯を作ることができます。
関西の押し寿司や、鱒寿司が時間がたっても柔らかいのは、砂糖が多く入っているからなんです!
砂糖はお米の水分と結びつき、デンプンの老化を防ぐ働きがあります。
多く使うことで、水分が飛びにくく、柔らかいままの状態を長く保ちことができるんです。
【米2合に対して】
- 米酢 40ml
- 上白糖 大1と½(14g)←ご飯の量の3〜4%にすると良い
- 塩 小1(5g)
砂糖だけを多くすると、甘ったるい寿司飯になってしまうので、
お酢の量を増やすことで味のバランスを良くします。
海鮮など生物を乗せる場合は、甘さひかえめの方が相性が良いので、砂糖の量は半分にします。
その分酸っぱく感じますが、塩を多く入れると酸味を抑えることができます。
砂糖が少ない分固くなりやすいので、早めに食べてくださいね。
冷蔵庫で酢飯を保存すると固くなる理由
酢飯が固くなるのは、冷蔵庫の温度と湿度が原因です。
ご飯を炊くと、熱によってお米のデンプンがα化(糊化)し、
水と結びつくことで、粘りがありふっくらとした状態になります。
冷蔵庫にご飯を入れると、お米のデンプンがβ化(老化)し、
水と離れてしまうのでパサパサになり固くなってしまいます。
冷蔵庫の温度は2〜6度、β化(老化)が起こる温度は0〜3度なので条件ピッタリなんです!
しかも湿度も低いので余計に固くなりやすいです。
ついつい冷蔵庫に入れてしまいますが、
美味しく食べるために温度は気をつけたいですね。
酢飯を冷蔵庫に入れたら固くパサパサになった!元に戻す方法はある?
上記でも書いたように、冷蔵庫に酢飯を入れると固く、パサパサになってしまいます。
元に戻す方法として
①常温で自然に戻す(時間がある人向け)
食べる時間を考慮して、外に出しておきます。
簡単で確実ですが、時間がかかる方法です。
②蒸す(短時間だが、準備に手間がかかる)
蒸気を加えながら温めるので、ふっくら出来立てに近い状態に。
具材をよけて蒸す必要があります。
※電子レンジで温めると、酢飯の風味が飛んでしまうのでオススメできないです!
状況によって使い分けてみると良いと思います!
酢飯を固くならないように保存する方法
出来上がった寿司飯は、ボウルではなく通気性の良い寿司桶に移し替えましょう。
常温でも、冷蔵でも、乾燥を防ぐために保湿が必要です。
湿らせた布巾やキッチンペーパーで湿度を保ち、
穴の開けたラップで蒸れを防ぎながら、保湿してください。
上記の方法でしっかりと酢飯を保湿したあと、気温や状況に応じて以下の保存方法があります!
①常温【保存期間】 ・数時間〜半日
【保存方法】
- 直射日光の当たらない、風通しの良いところで保存。
【メリット】
- 冷蔵や冷凍より美味しく食べられる。
- 置いておくだけなので簡単!
【デメリット】
- 冷蔵や冷凍ほど保存が効かない
- 春〜秋の暑い日には注意が必要
②冷蔵
【保存期間】
- 1〜2日
【保存方法】
- しっかり保湿した後、野菜室に保存。
【メリット】
- 酢飯が痛みにくい。
- 気温を気にしなくて良い。
【デメリット】
- 常温に比べて固くなりやすい。
- 元に戻すのに時間や手間がかかる。
③冷凍
※上の2つのように保湿は必要ありません!
【保存期間】
- 1ヶ月
【保存方法】
- ラップに包んで保存容器に入れ、できるだけ空気を抜いて保存。(自然解凍かレンジで解凍)
【メリット】
- 作りすぎても長く保存ができる
【デメリット】
- 味は他の2つより劣る。
- 酢飯のみの時しかできない。
酢飯が固くならない方法!冷蔵庫でパサパサになった酢飯を元に戻す方法も紹介!まとめ
いかがでしたか?酢飯は準備が必要な分、固くなってしまうとショックですよね。
特に酢飯はお祝いの席などに多く使われるので、食べる頃には固くなっていた!なんてことがないようにしたいですね。
状況にあった保存方法や、戻し方を覚えてていけば、美味しく食べることができます。
今回の記事で、「せっかく作ったのに‥」なんてことにならず、
楽しく食事ができるお手伝いになれば幸いです。