皮付きのたけのこが手に入ったので、アクを抜く方法を調べたら大きな鍋が必要と知り、困ったことはありませんか?
鍋に入れるためにはたけのこを切ったり、皮を剥いたりするしかないけれど、
「切ったら風味が悪くなってしまうのでは?」
「皮を剥いたせいでアク抜き失敗したらどうしよう…」
そう思う人もいるかもしれません。
たけのこは切っても、アク抜きは問題なくできます!
皮を剥いてしまってもOKですよ。
今回は、手持ちの鍋に合わせて切ってアクを抜く方法と、押さえたいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
たけのこのアク抜きをするのに鍋に入らない場合は?
たけのこのアク抜き方法を調べてみると、米ぬかと一緒に皮付きのまま丸ごと茹でる方法が多く紹介されています。
たけのこが丸のまま入るような大きな鍋なんて、一般のご家庭にはあまり置いていないですよね。
たけのこは切ってからアクを抜いても問題ありません。
切って茹でた方が、よくアクが抜けるという人もいるくらいです。
さらに皮を剥くと、かなりスマートになって鍋に入りやすい大きさになります。
たけのこのアク抜きで一番のポイントは、完全に水の中に沈んでいる状態で茹でることです。
アク抜きとは、熱を加えて食材の細胞壁を壊してアクを外に流し出すこと。
熱湯でじっくり火を通すという作業がキモなんです。
たけのこが大きくて鍋に入りきらないと、全体に十分な熱が行き渡らずにアクが残ってしまいます。
しっかり茹でられるよう鍋に入る大きさに切りましょう。
皮も外してしまえば、さらに鍋に入りやすくなります。
ただ、皮はついていた方がメリットは多いのでなるべく残しておくとよいですよ。
たけのこのアク抜きは切ってからや皮を剥いた後でも大丈夫?
結論として、アク抜き前に切ったり皮を剥いてしまっても問題ありません。
食感や味にハッキリわかるほどの差も出ません。
ただ、いくつか理解しておきたいことがあります。
切ったものを使う場合
切ると内部に火がよく通るため、アクが流れやすく茹でる時間も短くなります。
ただ、アクと共にたけのこの旨味が出てしまうというデメリットも…。
とはいえ、普通の人にはわからないほどのわずかな量なので、それほど気にする必要はありませんよ。
かなり小さく切った場合は、重曹や米のとぎ汁など米ぬか以外を使いましょう。
米ぬかだと切った断面から内部に入り込み、一つ一つ洗い流すのに苦労することになります。
皮を剥いたものを使う場合
全体のかさが減って、熱が入りやすくなり加熱時間も短縮します。
代わりに、切った場合と同様に旨味が外に逃げやすくなります。
また、皮にはたけのこの色を白く仕上げる作用があるのですが、皮を剥いてしまうとその恩恵を受けられません。
なるべく色を白くさせたいときは表面の硬い皮だけむき、薄皮を1〜2枚残しておくとよいですよ。
切ってからたけのこのアク抜きをする方法
鍋に入る、入らないに限らず、アク抜きの方法は基本的に同じです。
一般的に米ぬかを使いますが、ないときは重曹や米のとぎ汁を使いましょう。
- たけのこ…鍋に入るだけの量
- 米ぬか…ひとつかみ
- 鷹の爪…1~2本
- 塩…少々
- 水…たけのこ全体にかぶる量
たけのこをよく洗って土を落とし表面の皮を剥く。
かさばって鍋に入らないようなら、薄皮を1〜2枚残して全部外してもOK。
根元の部分をそぎ落とす。
根っこのイボイボ部分は、硬くて食べられないので厚めに削りとります。
穂先を3〜5センチほど斜めに切り落とす。
穂先は可食部が少なくえぐみも一番強いので、ばっさり切り落としましょう。
縦に半割りまたは横半分にカットし、鍋に入る大きさにする。
あまり小さく切ると旨味が流れやすくなるほか、米ぬかが内部に入り込んで落としにくくなります。
鍋にたけのこと水を入れ、米ぬかと鷹の爪、塩を加えて火にかける。
水はたけのこが沈み込むくらいたっぷり入れてください。
鷹の爪には殺菌作用があり、腐りにくくします。たけのこの風味を引き締める効果もあるといわれています。
沸騰したら落しぶたをして1時間程度弱火で茹でる。
吹きこぼれやすいので要注意です。
たけのこが水面に浮くと空気に触れて変色の恐れがあるので、しっかり水中に沈めましょう。
根元がやわらかくなったら、火を止めて半日から一晩程度放置する。
根元を竹串で刺して、すっと通ったら茹で上がりの合図です。
温かいうちに取り出すとアクが残ってしまいます。
鍋から出さず、煮汁とともにしっかり冷ましてください。
完全にたけのこが冷めたら、水で汚れを洗い流して皮を剥く。
穂先の周りを包んでいる皮は「姫皮」と言い、とてもやわらかく美味しい部分です。
実の部分と一緒に調理しちゃいましょう。
たけのこのアク抜きで鍋に入らない場合!切ったり皮を剥いても大丈夫?まとめ
- 鍋に入らない場合は、切ったり、皮を剥いたりしてサイズを小さくする。
- アクを抜く前に切ったり皮を剥いても、食感や味はさほど変わらない。
皮付きのたけのこは「茹でるための大きな鍋がないから難しい」と尻込みしていた人も多いと思います。
旬のたけのこの独特な食感と美味しさを味わわないなんてもったいない!
ぜひお手持ちの鍋でアク抜きをして、ご自宅で春のたけのこ料理を堪能していただきたいです。