バニラの甘い香りでお菓子の風味を豊かにしてくれるバニラエッセンス。
レシピだとバニラエッセンスを使う量は「適量」や「少々」であることがほとんどです。
たくさん入れた方がバニラの香りが強くなって美味しそうだと思いませんか?
ですが、バニラエッセンスは入れすぎるとお菓子が苦くなってしまうんですよ。
バニラエッセンスは甘い香りに反してかなり苦味があります。
少量で十分香りがつくので大量に入れる必要はありません。
材料100gに対してバニラエッセンスは5滴程度が適量とされています。
今回はこちらの内容について調べました。
- バニラエッセンスを入れすぎるとどうなる?
- バニラエッセンスの適量とは?
- バニラエッセンスの上手な使い方。
ぜひ参考にしてお菓子作りを楽しんでくださいね。
バニラエッセンスを入れすぎたら苦い?
甘くて良い香りがするバニラエッセンスですが、甘みをつける成分は入っていません。
入れすぎるとお菓子が甘くなるどころか苦くなってしまいます。
バニラエッセンスが苦いのは、アルコールの一種であるエタノールが含まれているためです。
バニラエッセンスの主成分は、バニラの香気成分とエタノール、グリセリンなどで色付けにカラメルが入っていたりします。
エタノールはアルコール度数が高く、苦味がかなり強い成分です。
そのため、バニラエッセンスをたくさん使うと苦く感じてしまいます。
強烈な苦味なので体によくないのではと心配になりますが、普通に使う分には問題ありません。
ただ、添加物が気になる人や人工化学物に不安を覚える人は要注意。
市販の多くは安価にするため人工的に作られたバニラ香料を使っています。
天然にこだわるなら、バニラエキストラクトを使いましょう。
バニラビーンズをアルコールに直接浸け込んで作るので、ナチュラルなバニラの香りを楽しめますよ!
バニラエッセンスの適量ってどれくらい?
バニラエッセンスを使うレシピを見ると、大抵「適量」や「少々」と書かれていますよね。
適量のイメージは2~3滴程度だと思うのですが、実際はどれくらいなのでしょうか?
調べてみると、材料100gに対し5滴前後を適量とするメーカーが多いようです。
<各メーカーのバニラエッセンス使用量の目安>
- 共立食品:材料100gに対し3〜5振り程度。
- 明治屋:材料100gに対し5滴程度。
- ユウキ食品(マコーミック):材料100gに対し7振り程度。
- 富澤商店:全量に対し0.1〜0.3%程度。
なお、富澤商店の商品では、材料100gに対して 1〜2滴程度となります。
次に、実際のレシピで使う量を計算してみましょう。
ここでは材料100gに対して5滴と換算します。
<プリン2人分>
材料:牛乳100ml、砂糖大さじ2、卵1個(合計重量:約170~180g)
バニラエッセンスの量:約8〜9滴。
<アイス2人分>
材料:牛乳50ml、生クリーム200ml、砂糖30g、卵黄1個(合計重量:約300g)
バニラエッセンスの量:約15滴。
商品によって使用量に幅がありますが、適量は思っていたより多めなのかもしれませんね。
使ってもあまりバニラの香りがしなかったのは、使用量が少なかったせいかも!?
バニラエッセンスの上手な使い方
バニラの甘い香りでお菓子の風味をよくするバニラエッセンス。
どんなお菓子にも使えますが、特にアイスやプリンなどの冷たいお菓子に向きのアイテムです。
バニラエッセンスの使用温度帯は、-20°C〜40℃といわれています。
冷たいお菓子は香りが立ちづらいですが、バニラエッセンスを使えば手軽に香りがつけられますよ。
反面、熱に弱く高温下では肝心の香りが飛んでしまいます。
加熱するときは、なるべく仕上げの段階で入れるようにしましょう。
また、焼き菓子に使う場合は使う量を少し多めにするか、バニラオイルを使った方が香りは立ちますよ。
なお、バニラエッセンスはアルコールを含むため、直射日光下や熱い場所に置くと香りが飛んでしまうことがあります。
香りを保つために冷暗所か冷蔵庫に入れておきましょう。
また、賞味期限は未開封で1〜2年ほどで、開封後はさらに短くなってしまいます。
少量しか使わないためなかなか減らず、使い道に悩む人も多いのではないでしょうか。
そんなときは、日ごろ飲んでいるコーヒーや紅茶に入れてはいかがでしょう?
1滴入れるだけで普段とは違ったリッチな味わいになりますよ。
また、みたらし団子など醤油味のスイーツに使うのもおすすめです。
バニラの香りと醤油の相性は抜群なのでぜひ一度お試しあれ!
塩キャラメルっぽい風味のスイーツになりますよ♪
バニラエッセンスの入れすぎはまずい?本当の適量と使い方をご紹介!まとめ
- バニラエッセンスを入れすぎるとお菓子が苦くなる。
- バニラエッセンスの適量は、材料100gに対して5滴前後。
- バニラエッセンスはあまり加熱しない冷菓や生菓子に向いている。
甘い匂いに誘われて舐めると、香りと味のギャップに驚くバニラエッセンス。
あくまでも香料であって、味に変化をつけるものではありません。
バニラの香りを最大限に活かすには、分量と用法を守ることが大切です。
ぜひ使い方を覚えて、日々のお菓子作りに役立ててくださいね。