春の短い期間に出回る菜の花は、つぼみまで丸ごと食べられる野菜です。
お浸しにすると美味しいのですが、独特な苦さが体に良くないのでは?と思う人がいるかもしれません。
菜の花は、多少食べ過ぎても体に危険はありません。
苦味も健康を害するものではないので安心してくださいね。
ただし、長期間大量に食べ続けると、胃腸に負担をかけるなど悪影響を及ぼすことがあります。
菜の花に限りませんが、1 つの食材に偏って食べることは避けましょう。
今回はこちらの内容をまとめました。
- 菜の花の食べ過ぎは危険?
- 菜の花の選び方と美味しい食べ方
- お浸し以外の菜の花活用レシピ
ぜひ参考にしてくださいね。
菜の花の食べ過ぎは危険?
菜の花は、多少食べ過ぎても食べる頻度が低ければほとんど問題ありません。
むしろ、ビタミンやミネラルが豊富なので積極的に食べたい野菜です。
ただし、常識を超えた量を長期間食べ続けると、健康を害する可能性があります。
特に、菜の花は野菜の中でも食物繊維の量はトップクラスです。
そのため、食べすぎると胃腸に負担がかかり、消化不良や下痢の原因になってしまいます。
また、まれではありますが、アブラナ科のアレルギー反応を起こす恐れもあります。
なお、菜の花特有の苦味には、体に害を及ぼす作用はありません。
苦味の正体は、植物性アルカロイドやイソチオシアネート、ポリフェノールなどです。
これらは植物が虫などから身を守るための成分で、抗酸化作用やデトックス作用など人の体にも良い働きがあるんですよ。
そんな菜の花ですが、食べる量に明確な決まりはありません。
ただ、厚生労働省では、菜の花のような緑黄色野菜は1日の目安量を120g程度としています。
そこから換算して、1日1/2束くらいを限度にすると良いでしょう。
菜の花の選び方と美味しい食べ方
菜の花は茎や葉だけでなく、花になるつぼみの部分も食べられる野菜です。
ここでは、菜の花の選び方と美味しく食べる方法をまとめました。
選び方のポイント
菜の花は日持ちしないため、新鮮なものを選ぶのが鉄則です。
- つぼみが固くしまって密集しているもの
- 葉や茎が色鮮やかで柔らかいもの
- 茎の切り口がみずみずしいもの
花は咲いても食べられますが、えぐみが強く筋張って食感もよくありません。
また、菜の花の切り口も鮮度や美味しさの判断に役立ちます。
切り口がしなびていたり、茎の内部が空洞のものは、成長しすぎて固いので避けた方が無難ですよ。
美味しい食べ方
菜の花は茹でて食べることの多い野菜ですが、茹で方が難しく柔らかくなりすぎてしまいます。
上手に仕上げるポイントは、茎の部分と葉や穂先の部分の茹で時間を調節することです。
- 菜の花を水でよく洗って、茎の部分と葉や穂先の部分に分けて切る。
- 鍋にお湯を沸かして、塩を加えたら茎の部分を先に30秒くらい茹でる。
- 葉と穂先の部分を加えて、さらに20〜30秒茹でる。
- ザルにあけて、流水で素早く冷やす。
時間差をつけるほか、茹で時間を短めにするのも美味しくするコツです。
菜の花に含まれるビタミンCやカリウムは水溶性なので、茹ですぎると流れ出てしまいます。
ほうれん草などと違って菜の花はアクが少ないので、さっと茹でるだけで大丈夫ですよ。
菜の花の苦味が気になるときは、塩を加える際にカラシを一緒に入れると苦味が抑えられます。
他におすすめなのが、少し多めの油で炒めるという方法。
苦味成分が油でコーティングされて苦味が和らぎます。
さらに、菜の花のビタミンAは油によって吸収率も高まるので一石二鳥ですよ。
お浸し以外で!おすすめ菜の花レシピ
菜の花といえばお浸しで食べるのが定番ですが、他にもいろんな料理に使えます。
お浸し以外のレシピを紹介するので、ぜひレパートリーに加えてくださいね!
菜の花のツナマヨ和え
材料(2人分)
- 菜の花 150g
- 塩 少々
- ツナ缶 1缶
- マヨネーズ 大さじ2
- めんつゆ(3倍濃縮)小さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 菜の花は茎の部分と葉の部分に分けて、食べやすい大きさに切る。
- 熱湯を沸かして塩少々を加え、茎の部分を入れて30秒茹でる。
- 葉の部分を加えて、さらに20〜30秒茹でたら水にさらし、水気を切る。
- ボウルに菜の花とツナ、マヨネーズ、めんつゆ、砂糖を入れて和える。
菜の花とベーコンの炒めもの
材料(2人分)
- 菜の花 150g
- ベーコン 2枚
- にんにく 1片
- バター10g
- サラダ油 小さじ1
- 塩・胡椒 少々
- 菜の花は茎と葉の部分を分けてざく切りにする。
- ベーコンは1cm幅に切り、にんにくはみじん切りにする。
- フライパンにバターとサラダ油を中火で熱し、にんにくを炒める。
- 香りが立ってきたら、ベーコンと茎の部分を入れて炒める。
- 火が通ったら葉の部分も入れて炒め、塩・胡椒で味を調えて完成。
菜の花の食べ過ぎは危険?菜の花の選び方や食べ方を解説!お浸し以外のレシピも紹介 まとめ
- 菜の花は多少食べ過ぎても、体に害はほとんどない。
- 菜の花は日持ちしないので、新鮮なものを選ぶ。
- 茹で時間を短めにしたり、油と一緒に調理すると菜の花の栄養素を効率よくとれる。
独特のほろ苦さと柔らかな食感がクセになる菜の花。
長期間に渡って大量に食べ続けなければ、体に害を与えることはありません。
茹で方が少し難しい野菜ですが、ポイントを押さえれば上手にできますよ。
彩りもきれいな菜の花を使った料理で、食卓を春色に染めてくださいね。