イカは身近にあって安価でとても親しみやすい存在でしたが、ここ数年で高級魚の部類に入るくらい高価な魚介になってしまいました。
でもやっぱりイカはイカ刺もイカ焼きもおいしいですよね♪
そんなイカを前にして、一体どこから捌いたらいいのか、皮はどうすれば?と悩んでいませんか?
イカには魚のうろこやトゲトゲの硬い骨もありませんが、絶対に食べてはいけない部位があります。
この記事ではイカの捌きかたと食べる時に絶対に知っておきたい注意点などをまとめました!
- イカの食べてはいけない部位とその理由
- イカの精莢(せいきょう)はどこにある?食べたらどうなる?
- イカの栄養価
- イカの簡単な捌き方
この内容でご紹介します!
イカのコレは覚えておいて!食べてはいけない部位とその理由
ふだん私たちが食べている部位は、「エンペラ」とよばれるイカの耳にあたる三角
の部位と真ん中の「胴体」、「イカゲソ」の足、塩辛の材料である肝臓の「ワタ」
です。
また食べないのは、目玉(食べられがおいしくない)、「軟甲」とよばれる
プラスチックのような透明の骨、肝臓以外の内臓です。
絶対に食べてはいけないのは精莢です。
絶対に食べてはいけない部位は、精莢のう(せいきょうのう)とよばれる白い袋状
のものです。これはオスのイカの生殖器官で、この中に直径約0.1㎜で長さ
0.5~2㎝の細長い筒状の精莢が約100個ほど入っています。
精莢の中には「精子魂」が入っていて、この精子魂はメスイカにしっかり刺さる
ように先がギザギザになっています。
これがくせもので、もし誤って食べたら・・・は次で!
イカの精莢はどこにある?食べたらどうなる?
イカの精莢はイカの外套膜(頭部)にあります。イカの頭部って・・ですよね。
頭部は胴体と眼の下の間(脚の付け根のあたりまで)です。
精莢のうはここを開いた内臓部分にあります。
食べると大変な事に!
イカの精莢の先端は刺激をうけると、中からギザギザ頭の「精子魂」が勢い良く発射されます。もしこれが人の口腔内でおきると、トゲが口腔内に突き刺さって激痛が伴い、もはや自力では取り出すことは難しくなります。場合によっては口腔外科などの医療機関での受診が必要になります。
イカを安全に食べるには
加熱してたべる事が一番です。イカの精莢は生焼けでも生きている事もあります。
しっかり加熱するか、内臓は残さずよく取り除くことです。
イカを安全に食べるのにもう一つ。アニサキスの問題もあります。これは魚介類に
寄生する寄生虫で、イカでは内側にいます。このアニサキスもよく加熱することで
死滅するので、加熱して食べる事はとても大切です。
でも、やはり生で食べたい時は、アニサキスを発見するブラックライトが有効です。
ライトをあてるとアニサキスが白く反応します。
イカの栄養価
イカには食べてはいけない部位はありますが、栄養豊富な魚介類です。まず高たんぱく低脂質で含まれているのがタウリン、ビタミンB12、DHA・EPA、亜鉛、コラーゲンなどまるでサプリの売り場のようです。
特に多いのがタウリンで、肝臓の機能向上、血圧コレステロールの上昇を抑えます。栄養ドリンクのリポビタンDに多く含まれているのがタウリンです。
また、反対に多いのがプリン体とコレステロールで、気になる人は食べ過ぎに注意が必要です。
簡単!初めてでも分かるイカの捌き方
イカを捌くのはそれほど難しくはありません。捌き方はイカを筒状にする
のと、開いて平らにするのとありますが、イカを触るのも初めてでしたら開く
方法が良いと思います。今回はスルメイカで捌いた場合です。
- イカはエンペラ(三角)を下にして置く
- 胴体の三角から脚にむかって切り込みを入れる(内臓まで切らない)
- 胴体を開いて内臓と脚をはずす。プラスチック状の透明な骨を取る
- 脚は頭の部分を(眼の下まで)切り落とす
- 頭も食べられるので目玉と黒い口をとる
- 2本の長い脚の吸盤はかたいので包丁の背でしごいておく
- エンペラを切る。胴体の下のかたいヘリの部分を切る
- 皮はキッチンペーパーでつまむようにむく
- 内側にもうすい皮はがあるのでよく取り除く
イカは水洗いをすると風味が落ちるので、キッチンペーパーでよく拭き取る
か、サッと洗うようにしましょう。
イカのコレは覚えておいて!食べてはいけない部分とその理由。簡単!初めてでも分かる捌き方で美味しく安全にまとめ
まとめとしてイカの食べてはいけない部分や捌き方などをご紹介しました!
- イカの精莢は食べてはいけない
- イカの精子は口の中に刺さります
- イカは加熱か内臓をよくとる事
- イカの栄養価
- イカの簡単な捌き方
なにげなく扱っていたイカにきけん部位があるとは驚きでした。
釣りをする人にとっては周知のことなのでしょうが、ふつうは知らない人が多いので
はないでしょうか。食べる時にちょっと思い出してください。
おいしくて、栄養豊富なイカが安くたくさん出回ってくるといいですね!