昔から続く年末の定番イベントといえば餅つきですね。
学校や町内会で行われているのを見学したり、参加した経験があるのではないでしょうか。
杵と臼でリズミカルにお餅をつく様子を見ると、もうすぐお正月になるんだという実感がわいてきます。
そんな餅つきを避けたほうが良い日があるのを知っていますか?年末ならいつでも良いというわけではないんですよ。
今回、年末に餅つきしてはダメな日と、その理由についてまとめました!
併せて、つきたてお餅の美味しい食べ方もご紹介します。
- 年末の餅つきがダメな日とその理由は?
- 年末に餅つきをする意味と、すると良い日はいつ?
- つきたてお餅の美味しい食べ方と保存方法!
- つきたてお餅の保存方法
- 年末の餅つき!ダメな日と良い日は?まとめ
年末の餅つきがダメな日とその理由は?
お正月の準備で餅つきをするとダメな日は、
- 12月26日
- 12月29日
- 12月31日
上記の3日間とされています。
日本では、昔から縁起の良い言葉は幸せを運び、不吉を思わせる言葉は不幸を招くと信じられていました。
そのため、言葉の語呂合わせから縁起が悪い日や、神様に失礼となる日には餅つきを避けるようになったのです。
餅つきをしてはいけないとされる日と理由について、それぞれ解説しますね。
12月26日
6の数字が「ろくなことがない」という意味から、縁起が悪い日とされています。
クリスマスが終わって一気に年末モードに入るので、つい準備をしたくなりますが、避けたほうがよいでしょう。
12月29日
9の数字が「苦」を想像させるだけでなく、29が「二重苦」と捉えられ不吉とされています。
他にも、
- 餅をつくと「苦(9)を持つ」という意味で、「苦餅」になってしまう。
- お餅を買いに行くと「苦(9)を買う」ことになる。
さまざまな言い伝えがありますが、29日はとにかく縁起が悪いようですね。
ただ、地域によっては「2(ふ)9(く)」と捉え、「福」をもたらす縁起の良い日だとして、あえてお餅をつくところもあります。
縁起担ぎも考え方や心の持ち様で変わるのは、面白いですよね。
12月31日
大晦日にお餅を飾ることを「一夜餅」といい、一晩で慌ててお餅を準備するのは神様に失礼にあたり、縁起がよくないといわれています。
また、作った鏡餅が一夜では固まりきらず、つぶれてしまうので縁起が悪いと考える説もあります。
年末に餅つきをする意味と、すると良い日はいつ?
それでは次にすると良い日についてご紹介していきますね!
祝い事に欠かせないお餅
お餅は古くから神様が宿る神聖なものとして、祝い事や神事の際に欠かせないものでした。
お正月も歳神様を家にお迎えして祝う神事で、お餅をお供えする必要があることから、年末にお餅をつく風習が生まれたと考えられます。
お餅をつくのに縁起が良い日
そんなおめでたいお餅をつくのに最適とされる日は、12月28日といわれています。
8の数字は縁起の良い「聖数」として、日本では昔から特別視されていました。
また、漢字の「八」が上から下へと広がっているため、「末広がり」と結びついて縁起が良いといわれています。
そのため、年末に餅つきをする場合、8の数字が含まれる28日がベストです。
28日は都合がつかないという場合は、30日でも大丈夫ですよ。
ただ、28日より前にお餅をつくと、お餅が固くなってひび割れを起こしたり、お正月の間にカビが生えてしまう恐れも……!
早めに餅つきをする場合は、お餅の保存に注意しましょう。
つきたてお餅の美味しい食べ方と保存方法!
市販のお餅も十分美味しいですが、つきたての味はやはり別格の美味しさです。
ここでは、もち米の風味をシンプルに味わえる食べ方を、いくつかご紹介しますね。
辛味餅
大根おろしにかつお節と醤油を混ぜてお餅にからめます。
納豆とおくら、肉味噌を組み合わせても美味しいですよ。
きなこ餅
きな粉と砂糖を混ぜたものをお餅にまぶします。普通のきな粉以外に黒豆きな粉やうぐいす粉を使って、コクや風味の違いを比べてみてください。
磯辺もち
適当な大きさに切ったお餅を焼いてから、醤油をつけて海苔で巻きます。
醤油にバターや生姜、柚子こしょうを混ぜたり、ごまダレや焼肉のタレを醤油の代わりにすると、新たな味が楽しめます。
あんこ餅
つきたてのお餅にあんこを添えます。
定番のつぶあんやこしあん以外に、
- 茹でて潰した枝豆を白こしあんと煮た「ずんだあん」
- 市販のパウダーを入れて作る「かぼちゃあん」
味の変化だけでなく、見た目も華やかになりますよ。
つきたてお餅の保存方法
つきたてのお餅はとてもカビが生えやすいです。そこで、お餅のカビを防ぐ保存方法を3つご紹介します。
タッパーの隅に練りワサビか練りカラシを少量置く
ワサビやカラシには細菌の繁殖を抑える効果があります。
お餅の表面に焼酎を塗る
アルコール度数が高めの焼酎は殺菌効果があり、カビが生えるのを防ぎます。
タッパーに使い捨てカイロを一緒に入れて密封する
使い捨てカイロが脱酸素剤の代わりとなって、カビの発生を抑えます。
年末の餅つき!ダメな日と良い日は?まとめ
- 餅つきをしてはダメな日は、12月26日、12月29日、12月31日の3日間。
- 餅つきに良いとされる日は、12月28日。
日本のさまざまな伝統行事が風化している昨今。
餅つきをする日くらいは縁起を担いでみるのも、よいのではないでしょうか。
家に歳神様をお迎えして翌年も幸せに過ごすために、縁起の良い日にお餅の準備を整えて、良い年をお迎えくださいね。