要冷蔵品の牛乳を常温に放置してはいけないことは誰でも知っていると思います。
ですが、買ってきた牛乳をうっかり冷蔵庫に入れ忘れていた!なんて経験がある人もいるのでは?
常温で放置してしまった牛乳は、もう飲めないのでしょうか。
牛乳は商品によって常温保存できる時間が異なります。
数時間も保たないものもあれば、2ヶ月以上保つものもあるんですよ!
また、常温に置いても傷んでいなければ加熱して飲むことができます。
ただし、飲む前に傷んでいないかしっかり見極めることが大切ですよ。
今回はこちらの内容について調べました。
- 常温放置した未開封の牛乳はいつまでもつのか?
- 傷んだ牛乳の見分け方
- 牛乳を大量に消費したいときのおすすめ簡単レシピ
ぜひ参考にしてくださいね。
牛乳を未開封で常温1日放置してしまった!まだ大丈夫?
スーパーでたくさん並んでいる牛乳は、一見どれも同じように見えますよね。
ですが、牛乳は商品よって殺菌方法が異なり、未開封で常温保存できる時間も違っているんです。
買ってきた牛乳がどの種類なのかパッケージの記載をチェックして、大丈夫か判断してくださいね。
低温保持殺菌の場合
牛乳を63〜65℃で30分間加熱殺菌する方法です。
牛乳のたんぱく質が加熱で大きく変質しないので、牛乳本来の風味や甘さを味わえるのが特徴。
反面、殺菌温度が低いため一部の細菌が死滅せず残りがちです。
そのため、少しの時間でも常温におくと細菌が増殖して腐敗する恐れがあります。
常温での放置はもちろん、持ち帰るときも温度に気をつけなければいけません。
超高温瞬間殺菌の場合
牛乳を120〜130℃で2〜3秒間加熱殺菌する方法です。
日本のスーパーで売られている牛乳の9割がこの処理法で殺菌されています。
低温保持殺菌の1万倍の殺菌能力があり、細菌はほぼ死滅するとのこと。
そのため、未開封なら6時間以内なら常温でも大丈夫という報告もあります。
ですが、保存した場所や季節によっては絶対安心とはいえません。
常温で放置したら必ず異常がないか確かめ、加熱して飲むようにしましょう。
超高温滅菌法の場合
牛乳を135〜150℃、1〜4秒間加熱滅菌します。
滅菌後に無菌状態で特殊な容器に入れられるため、常温で約2ヶ月保存が可能です。
ロングライフ(LL)牛乳と呼ばれ、防災の備蓄用やアウトドアなどで重宝されます。
ヨーロッパやアメリカでは主流の方法ですが、日本ではマイナーな処理法です。
ロングライフ牛乳は、要冷蔵の牛乳と比べて味が濃厚だと感じる人が多いみたいです。
なお、どの殺菌方法でも牛乳の栄養量に大きな違いはありません。
牛乳は腐るとどうなる?
市販の牛乳は殺菌したものを販売していますが、全くの無菌状態というわけではありません。
そのため、常温で放置すると牛乳に残っている細菌が繁殖して腐る可能性があります。
常温に置いた牛乳を飲むときは、必ず事前に透明なコップに注いで状態をチェックしてくださいね。
- 黄色に変色している
- 牛乳の中にツブツブがある
- 分離してとろみがある
- 酸っぱい臭いがする
- 発酵したような臭いがする
- 酸味や苦味を感じる
上記のどれか一つでも当てはまったら腐っている可能性大です!
また、加熱して調べる方法もあります。
電子レンジでコップに入れた牛乳を1〜2分程度温めるだけ。
水分が分離して、ヨーグルトのような小さな塊ができていたら腐っています。
なお、傷んだ牛乳は加熱しても飲めるようにはなりません。
もし口に含んでしまったら飲み込まず、うがいをして洗い流してくださいね。
牛乳を大量消費する簡単レシピの紹介!
「常温に置いた時間は短いし、異常もなさそうだけどやっぱり不安…」
そんなときは、牛乳をたくさん使う料理やスイーツに使ってしまいましょう!
ここでは、牛乳を大量に消費できる簡単レシピをご紹介します。
時短ホワイトシチュー
少ない調理道具でササっと簡単に作れるシチューです。
シチューは牛乳を加えることで、まろやかさと味の深みがアップします。
<材料(2人分)>
- ウインナー(輪切り) 4本
- ミックスベジタブル 200g
- 牛乳 300ml
- 水 70ml
- バター 小さじ1
- ホワイトシチューの素 40g
- ウインナーを輪切りにする。
- 鍋にウインナーとミックスベジタブルを入れてバターで炒める。
- 水を加えて、ホワイトシチューの素を少しずつ溶かし入れる。
- 牛乳を加えて煮込み、とろみがついたら完成。
コンデンスミルク(練乳)
牛乳と砂糖を煮詰めるだけ!
いちごやかき氷にかけたり、パンに塗ってトーストしても美味しいですよ。
<材料(約100mg分)>
- 牛乳 200ml
- 砂糖 50g
- 鍋に牛乳と砂糖を入れて火にかけ、沸騰させる。
- 沸騰したら弱火にして、30分くらいかき混ぜながら煮詰める。
- とろみが出て鍋底が見えるようになったら火を止める。
- 水を張ったボウルに鍋ごと入れ、完全に冷えたら完成。
牛乳を未開封で1日常温放置してしまったけど飲める?腐るとどうなるかと大量消費レシピを紹介まとめ
- 牛乳の種類によって常温で置いておける時間は異なる。
- 牛乳は腐ると黄色に変色したり、酸っぱい臭いがしたり、酸味や苦味を感じる。
- 牛乳を大量に消費したいときは料理に利用する。
日本で市販されている牛乳の大半は、要冷蔵を前提として製造されています。
基本的に封を開けなくても、常温での保存は危険だと考えてください。
やむを得ず飲む場合は必ず異常がないことを確かめ、少しでもおかしければ飲むのをやめましょう。
もし頻繁に常温放置するのであれば、ロングライフ牛乳の利用を検討してみてはいかがでしょうか。