洗う必要がなくそのまま炊ける無洗米。
料理の手間が省けるので、時間に追われている人ほど助かりますよね。
さらにいうと、お米を水に浸ける時間すら惜しいと思ったことはないでしょうか。
炊飯器を使うのなら、無洗米は浸水せずにすぐ炊いても大丈夫ですよ。
ただし、鍋などで炊く場合には少し手間をかける必要があります。
今回はこちらの内容を調べてまとめました。
- 無洗米は浸水せずにすぐ炊いてもOK?
- 無洗米は早炊きモードが使えるのか?
- 無洗米を炊くときの水量とその理由
ぜひ参考になさってくださいね。
無洗米は浸水なしですぐ炊くのはOK?
本来、浸水には一般的に夏で30分、冬なら2時間程度が必要です。
ですが、今どきの炊飯器はお米の吸水時間も考慮して炊飯時間をプログラムされています。
そのため、無洗米を炊飯器で炊く場合、浸水なしですぐに炊いて問題ありません。
無洗米を内釜に入れて水を注いだら、すぐにスイッチを入れてOK。
ただし、土鍋などで炊く場合は浸水時間を十分にとらなければなりません。
お米を水にしっかり浸して炊くとでんぷんが分解されて、粘り気のあるふっくらしたご飯に仕上がります。
浸水していないと、お米の表面だけが分解され、芯が残ったり硬めのご飯になったりして美味しくありません。
水分をお米の芯までしっかり吸わせて炊くことで、美味しいご飯になるのです。
無洗米は早炊きは使える?
せっかく無洗米を使って研ぐ手間を省いているのだから、炊くのも時短したい!と思う気持ちはわかります。
炊飯器に搭載されている「早炊きモード」は、無洗米にも使えます。
早炊きモードは炊飯の工程をいくつか削ったり、短くしたりして炊き上げる機能です。
- 吸水の工程を省く、または短縮。
- 炊き上げる火力を高くして時短。
- 蒸らす時間を短縮。
これらにより通常よりも10〜20分くらい早く炊くことができます。
ただ、お米を美味しくさせる浸水や蒸らしの工程を減らすので、炊きムラができたり固くなったりベチャっとした仕上がりになりがち。
洗わない無洗米では研ぐ間に水を吸収することもできないので、影響はより大きくなります。
無洗米は普通のお米より水を多めにして炊くのが鉄則。
それ以外にも早炊きする際に工夫すべきポイントがあります。
ぬるま湯で浸水する
30〜40℃のぬるま湯に浸けてから早炊きをしましょう。
お米は水温によって吸水する速度が違い、温度が低いとゆっくりと水分を吸収し、高いと吸水が速くなります。
お湯の温度が高すぎると米粒が割れてしまうので気をつけましょう。
米が全体的に白っぽくなったらお湯を捨て、分量の水を加えてスイッチON。
あとはいつも通り炊飯器で炊くだけです。
食べる直前まで蒸らしておく
早炊きは蒸らし工程が短くなっています。
食べる直前までフタを開けずに少しでも蒸らしておきましょう。
ご飯をしっかりほぐす
ご飯をほぐすことで表面の余分な水分が飛んで、表面のべちゃつきや水っぽさが減ります。
水にぬらしたしゃもじでご飯を釜底からすくい上げ、押しつぶさずに全体を切るような感じでほぐしましょう。
無洗米の水の量の違い!水多めにする理由
水を多めにする2つの理由
無洗米を美味しく炊くためには、普通のお米より水を多めにするのが鉄則です。
それには2つの理由があります。
普通のお米は研いでいる間も吸水していて、研ぎ終わる頃に水をある程度含んでいます。
しかし、無洗米は洗わないので、研いでいる間に吸収される水分がありません。
その分の水を足してやる必要があるのです。
また、普通のお米には表面に微量のヌカがついていますが、無洗米はついていない分、米粒が小さくなります。
そのため、同じ1カップでも普通の白米より量が多く入るので、その分水の量も増やさなければならないというわけです。
無洗米に適切な水の量
普通のお米の場合、水は1合に対して1.1~1.2倍、無洗米なら少し多めの1.3~1.4倍が適量とされています。
無洗米の場合、米1カップにつき水を大さじ1〜2杯分増やします。
めんどうだからと目分量や勘で水を加えるのは失敗の元。
水の量を正確に計ることが大切です。
無洗米専用の計量カップを使えば、炊飯器の目盛り通りの水加減で良いので、面倒な調整がいりません。
無洗米を水に浸したら、お米に水がまんべんなく行き渡るように釜底から数回かき混ぜます。
あまりかき混ぜると、お米の旨味まで流れて出てしまうのでご注意を。
無洗米は浸水なしですぐ炊くのはOK?早炊きも使えるかや水の量も紹介まとめ
- 炊飯器を使う場合は、無洗米を浸水しないですぐに炊いても問題ない。
- 無洗米は、炊飯器の早炊きモードにも使える。
- 無洗米を炊くときは、普通のお米より水を多めに加える。
時短のために選ぶ人が多い無洗米ですが、メリットはそれだけではありません。
研ぐための水を必要とせず節水になるだけでなく、とぎ汁を川に流さないので環境にも優しいといわれています。
また、洗わないので栄養素が普通のお米よりも多く残っているのも嬉しいポイントです。
今回ご紹介した内容を参考に、上手に無洗米を炊いてくださいね。